ACE COMBAT 5
THE UNSUNG WAR
仲間と飛ぶ楽しさと充実した収録機体はシリーズ随一
製品概要
2004年10月21日、シリーズの第5作目「エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー」が国内で発売された。副題「ジ・アンサング・ウォー」は「謳われない戦争」の意。前作からおよそ3年の時を経て発売された本作は、仲間とともに飛べることが最大のトピック(キャンペーンモード)。プレイヤー機のほか、最大3機の僚機を従えて任務遂行が可能で、攻撃、分散、援護のほか、特殊兵装使用の可不可も指示できる。僚機の機体も個別に指定可能で、戦略の幅が前作よりも大幅に広がった。また、敵味方とのコンタクトも本作の特徴となっており、プレイヤーは「はい」「いいえ」で返答するシステムは、歴代作品でも随一。これにより相手のリアクションが変わるほか、ミッションルートの分岐も起こるようになる。
プレイアブル機体数は53機と、前作から大幅に増加。後に発売されるナンバリング作品と比較してもトップレベルの収録機体数を誇る。機体はミッションクリアでアンロックされるほか、これらの機体を使い続けることでキルレートが増加し、一定数貯まることで上位の機体が解放されるシステムを採用。これは後作のエースコンバットインフィニティやエースコンバット7の機体ツリーの原型とも言えるもの。全機体をアンロックするにはそれなりの労力を要するが、そのために普段は乗らない多くの機体に触れられるのがメリット。なお、ほかのシリーズとは異なり、各機体に特殊兵装はひとつしか使えない。
ゲームモードは、大別するとキャンペーンモードとアーケードモードの二つが用意される。本作メインとなる前者はオーシアとユークトバニアの戦いが描かれ、後者はエースコンバット04の主人公「メビウス1」が再び登場するショートストーリー。キャンペーンモードのミッション数は総計31、アーケードモードは16と、ボリュームが非常に多い。PS2作品としてはもっとも規模の大きいビッグタイトルとなっている。
ストーリー
【キャンペーンモード】
7発の核が落とされたベルカ戦争からおよそ15年後の2010年9月23日、セレス海に面するランダース岬沖合で、オーシア国防空軍第108戦術戦闘飛行隊所属のバートレット大尉率いる飛行中隊は、訓練中に国籍不明機と遭遇。交戦状態へと突入し、バートレット大尉、ナガセ少尉を除く8名が死亡した。同年9月27日、セレス海を隔てた先のユークトバニア連邦共和国がオーシア連邦に宣戦布告。バートレット大尉、ナガセ少尉に加え、ダヴェンポート少尉、そして本作の主人公であるブレイズの4名は、迫り来る敵を迎え撃つべく空に飛び立った。
【アーケードモード】
ユージア大陸で繰り広げられた大陸戦争から1年後の2006年、各地に残るエルジア軍残存勢力が「自由エルジア」として蜂起。ISAFは、大陸戦争における英雄「メビウス1」を復帰させ、自由エルジア討伐作戦「カティーナ」を開始したのだった。