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F-15 Eagle

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​第4世代ジェット戦闘機

​製造国:アメリカ合衆国

メーカー:マクドネル・ダグラス

運用期間:1976年~

生産数:約1200機

現代でも第一線で活躍する制空戦闘機

 開発経緯

 マクドネル・ダグラス(現ボーイング)社が開発した制空戦闘機がF-15 イーグル。アメリカ空軍で運用されたF-4の後継として開発され、第4世代ジェット戦闘機に分類される。F-4に代表される第3世代機は「ミサイル万能論」が主流となり、戦闘機の格闘戦遂行能力は軽視されてきた。しかし、ベトナム戦争においてその重要性が再認識され、F-15の開発で近接格闘戦の能力も要求されるに至った。1969年、アメリカ空軍はマクドネル・ダグラス社と開発契約を結び、1972年には初飛行を実施。その後1976年、ラングレー空軍基地に初めて実戦配備された。以降、F-4に置き換える形でアメリカの空軍部隊に次々と配備。一方、国外ではイスラエル、サウジアラビア、そして日本の航空自衛隊でも運用されている。

 機体概要

 機体は、全長20.04m、翼幅13.04m、全高5.66mと、F-4に比べてひと回り大きいサイズ。当時主流だった可変翼は採用せず、クリップトデルタ翼、全浮動の水平尾翼、2枚の垂直尾翼というシンプルな構成となっている。胴体上面のキャノピー後方には大型エアブレーキを配置。このエアブレーキはアルミニウム・ハニカムと炭素繊維複合材を用いて軽量化が行われた。エンジンまわりや主翼取り付け部などの要所ではチタンやチタン合金が用いられ、軽量化かつ耐熱性強化を実現。エンジンは、プラット・アンド・ホイットニー社製F100ターボファンエンジンを2基搭載。これにより、最大速度はマッハ2.5に達する。火器管制システムは、AN/APG-63(またはAN/APG-70)を搭載。148km以上の目標を探知可能であるほか、早期警戒管制機との連携により高い迎撃能力を有する。

 兵装

 兵装は、右翼の付け根に「M61A1 20mmバルカン砲」を搭載。また、主翼にそれぞれハードポイントが設置され、両側のサイドレールに合計4発の空対空ミサイル「AIM-9 サイドワインダー」、胴体下面に4発の「AIM-7 スパロー」または「AIM-120 AMRAAM」を搭載できる。また、マーク80シリーズの投下型爆弾やクラスター爆弾などの運用能力も持ち合わせている。

 バリエーション

 1979年までの初期生産型F-15A(単座)/F-15B(複座)のほか、発展型となるF-15C(単座)/F-15D(複座)が存在。F-15C/F-15Dでは、機内燃料搭載量の増加、アビオニクスの強化などの改修が行われている。またF-15Jは、三菱重工業がライセンス生産を行い、航空自衛隊向けに配備された機体。そのほか、複座型をベースとする戦闘爆撃機F-15E(別頁)も存在する。なお、機体の老朽化が問題となったことから、新たに設計・製造された新世代型F-15EX(イーグルII)の生産も開始され、2021年3月に配備が始まった。

 エースコンバットでは?

 エースコンバットシリーズでは、「3」を除くほとんどの作品で収録されている。その多くはF-15Cだが、「6」、「X」、「X2」ではF-15E、「3D」ではF-15SEのみの収録となる。「ZERO」では主人公のガルム隊が、「6」では同じくガルーダ隊のイメージ機体となるほか、「7」のストライダー隊の機体として採用されるゆえ、主役としての扱いが目立つ。作中では中盤に入手できる手堅い高性能機として、多くのファンが愛用する機体となっている。

主な兵装

M61A1 20mmバルカン砲

・AIM-7 スパロー

・AIM-9 サイドワインダー

・AIM-120 AMRAAM

・マーク80シリーズ

AIM-7 スパロー

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レイセオン社が開発した中射程空対空ミサイル。セミアクティブ・レーダーホーミング誘導方式を採用し、視程外射程が可能。航空自衛隊や西側諸国で広く運用されている。

AIM-120C AMRAAM

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米国ヒューズ社が開発した中距離空対空ミサイル。アクティブレーダーホーミング方式を採用し、ミサイルの自律誘導を可能としたのが特徴。また、多目標攻撃能力も備える。

マーク82

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ダグラス・エアクラフト社が開発した航空機用爆弾。マーク80系の中では2番目に小さい500ポンドで、無誘導投下して目標を攻撃。尾部に高抵抗フィンを装備することも可能。

エースコンバット収録作品一覧

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ギャラリー

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