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YF-23 Black Widow II

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​第5世代ジェット戦闘機

​製造国:アメリカ合衆国

メーカー:ノースロップ/マクドネル・ダグラス

初飛行:1990年

生産数:2機

幻となった次世代の戦術戦闘機

 開発経緯

 先進戦術戦闘機計画(ATF)に基づいて、ノースロップ社/マクドネル・ダグラス社が設計した第5世代ジェット戦闘機がYF-23。「ブラックウィドウII」の愛称で知られるこの機体は、1980年代初頭、F-15の後継となる次世代戦術戦闘機として提案されたもの。1986年にはロッキード社が提案したYF-22とともに試作機が製造され、両機体ともに数多くの評価試験が行われた。その結果、ATFとしてロッキード社のYF-22が選定され、YF-23は惜しくも破れた。製造されたYF-23は試作機2機のみで、それぞれ「スパイダー」、「グレイゴースト」と呼ばれている。NASAで保管され、現在はオハイオ州の国立アメリカ空軍博物館(スパイダー)、カリフォルニア州の西部航空博物館(グレイゴースト)で展示されている。

 機体概要

 機体は全長20.60m、翼幅13.30m、全高4.30mと、ラプターよりもわずかに長く低い。三角形の主翼を持ち、ひし形の外形が大きな特徴となっている。ステルス性を重視した設計により水平尾翼と垂直尾翼を廃し、全動式のV字型尾翼を持つ。保守的な機体形状のYF-22に対し、YF-23はアバンギャルドなデザインを採用したのが注目点。エンジンは、1号機にプラット&ホイットニー社製YF119-PW-100、2号機にゼネラル・エレクトリック社製YF120-GE-100がそれぞれ搭載された。両者ともに、アフターバーナーを使わずに超音速を実現するスーパークルーズ性能を有する。

 兵装

 兵装は、固定武装として「M61 20mmガドリング砲」を1門搭載。ミサイルなどはウェポンベイに格納する予定であったが、実機には兵器搭載はできない。搭載予定の兵装としては、「AIM-7 スパロー」、「AIM-9 サイドワインダー」、「AIM-120 AMRAAM」などが検討された。

 エースコンバットでは?

 エースコンバットシリーズでは、試作機ながらも初代作品からプレイアブルとして登場している。その性能はライバルであるF-22に匹敵し、作中でも活躍できる機体となっている。ただし、主役機として扱われたことはなく、敵機として登場することが多い。特に「ZERO」のウィザード隊の機体として有名。現実世界ではF-22の後塵を拝する結果となったが、エースコンバットシリーズでは依然現役の機体と言えるだろう。

主な兵装

M61 20mmガドリング砲

AIM-7 スパロー

AIM-9 サイドワインダー

・AIM-120 AMRAAM

AIM-7 スパロー

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レイセオン社が開発した中射程空対空ミサイル。セミアクティブ・レーダーホーミング誘導方式を採用し、視程外射程が可能。航空自衛隊や西側諸国で広く運用されている。

AIM-9X サイドワインダー

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赤外線誘導方式の短距離空対空ミサイル。サイドワインダーの発展型で、中間慣性誘導を導入したほか、限定的な発射後ロックオン、オフボアサイト発射機能も備えている。

AIM-120 AMRAAM

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米国ヒューズ社が開発した中距離空対空ミサイル。アクティブレーダーホーミング方式を採用し、ミサイルの自律誘導を可能としたのが特徴。また、多目標攻撃能力も備える。

エースコンバット収録作品一覧

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ギャラリー

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