エースコンバットシリーズに登場する架空の艦上戦闘攻撃機。戦闘機の「F」、攻撃機の「A」そして開発段階にある「X」を組み合わせた名称から推測できるとおり、多彩な任務を遂行できるマルチロール機となっている。初登場は「2」で、主人公が所属するスカーフェイス隊の切り札として登場。機体は全遊動式のカナード、F-14を思わせる可変後退翼、さらに上下2枚ずつの斜め尾翼を持ち、推力偏向ノズルにより極めて高い運動性および安定性、ステルス性能をも有する。コックピットは、機体下部の映像も映し出すことでコフィンシステムに近い仕様となり、パイロットの視界は非常に良好。ユージア大陸で勃発したクーデターの鎮圧に初投入されたが、開発国は不明であり、シリーズに登場する架空機体のなかでも謎が多いことで知られている。

　兵装は、「2」において唯一4連続で発射可能なミサイルを搭載していた。また、当初はステルス機らしくウェポンベイを採用していたが、「INFINITY」以降の作品では翼下ハードポイントが設置されるなど、一部デザインが変更されている。作品によって搭載可能な兵装は異なるものの、4連続でミサイルを発射可能というのが概ね共通したアイデンティティであり、「ODMM」や「MSTM」が主力となる。これらは対地および対空の両ターゲットに使えるため汎用性が高い。また「SOD」のような対地兵装、「ECMP」や「IEWS」のような電子戦用兵装なども搭載可能で、究極の多用途戦闘機と言っても過言ではない。