top of page

Typhoon

garally_typhoon_1.jpg

​第4.5世代ジェット戦闘機

​製造国:イギリス・ドイツ・スペイン・イタリア

メーカー:ユーロファイター

運用期間:2003年~

生産数:570機

4ヶ国で共同開発した新世代多用途戦闘機

 開発経緯

 イギリス、ドイツ、イタリア、スペインの4ヶ国が共同開発した第4.5世代戦闘機(マルチロール機)がユーロファイター タイフーンである。ECF(European Collaborative Fighter)と呼ばれる新世代戦闘機の開発計画がスタートしたのは1983年。当初は開発国にフランスも参加していたが、フランスは自国のスネクマ社製エンジンの採用を望んでいたこと、艦載機としての運用を重視したことなどの理由から、1985年に当計画から離脱している。1986年には計画を管理するユーロファイター社、エンジン開発を管理するユーロジェット・ターボ社が設立され、1994年に初飛行を実施。2002年から量産が開始され、各国への配備が始まった。イギリス空軍とドイツ空軍ではトーネードの後継として、スペイン空軍ではミラージュF1の後継として運用されるほか、オーストリアやサウジアラビアなどでも運用されている。なお運用国によって呼称が異なり、イギリスではタイフーン、ドイツではユーロファイター EF-2000、イタリアではEF-2000と呼ばれる。

 機体概要

 機体形状は、クロースドカップルドデルタ翼を採用し、同時期にフランスが開発したラファールとよく似た形状となっている。ただし、ラファールとは異なり機体の前方にカナード翼が配置されるのが特徴。また、機体のレーダー反射断面積が小さく、ある程度のステルス性を有する。全長15.9m、翼幅11.0m、全高5.3mと、ダッソー ラファールとほぼ同じサイズ。これにユーロジェット・ターボ社製EJ200ターボファンエンジンが2基搭載され、最大マッハ2.0で飛行できる。また、アフターバーナーを使用しなくても超音速飛行が可能なスーパークルーズ性能も持つ。火器管制レーダーには「CAPTOR(キャプター)」を採用。そのほか、防御支援サブシステム「DASS」、赤外線捜索追跡装置「PIRATE」、データリンクシステムなど、近代的な装備が盛り込まれる。

 兵装

 固定武装として「マウザーBK-27 27mm リボルバーカノン」を1門搭載。主翼に8箇所、胴体下面に5箇所にハードポイントが設置され、対空兵装として短距離ミサイル「IRIS-T」、中距離ミサイル「AIM-120 AMRAAM」、視野外射程ミサイル「ミーティア」、対地兵装として「AGM-65 マーベリック」、対艦ミサイルとして「AGM-84 ハープーン」など様々な兵器を運用できる。

 

 エースコンバットでは?

 エースコンバットシリーズでは、初代作品から最新作までプレイアブル機として登場。現実世界で運用される前の初代から「04」まではEF-2000の名称で収録されていたが、「5」以降は「Typhoon」と表記される。特に「ZERO」では敵エース部隊「ロト」の搭乗機体としてプレイヤーの前に立ちはだかり、存在感を放っていた。なお、ラファールとセットで収録されることが多いが、ラファールはマルチロール機、タイフーンはファイター機に分類されることが多い。とはいえ、対地・対空ともに使える中盤の主力機として活躍できる機体といえよう。

主な兵装

・BK-27 27mmリボルバーカノン(固定武装)

・IRIS-T

ミーティア

・AIM-9 サイドワインダー

・AIM-120 AMRAAM

・AIM-132 ASRAAM

・AGM-65 マーベリック

・AGM-84 ハープーン

・ストームシャドウ

・KEPD 350

​・ブリムストーン

・JADM

​・ペイブウェイ

AIM-120C AMRAAM

4AAM_USA.jpg

米国ヒューズ社が開発した中距離空対空ミサイル。アクティブレーダーホーミング方式を採用し、ミサイルの自律誘導を可能としたのが特徴。また、多目標攻撃能力も備える。

ミーティア

LAAM_EU.jpg

MBDA社が開発した視界外射程の空対空ミサイル。アクティブレーダー誘導方式を採用し、電波妨害を受けていても多目標攻撃を可能とする。欧州各国で運用されている。

ブリムストーン

8AGM_USA.jpg

MBDA社が開発した空対地ミサイル。AGM-114ヘルファイアの形状を模し、ロケットモーターやシーカーを専用開発した。ミリ波誘導方式を採用し、撃ちっ放し能力を持つ。

エースコンバット収録作品一覧

Typhoon_weapon.jpg

ギャラリー

bottom of page