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MiG-35 Fulcrum F

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第4++世代ジェット戦闘機

​製造国:ロシア

メーカー:RSK MiG

運用期間:2019年~

生産数:2機以上

アビオニクスを強化した最新マルチロール機

 開発経緯(フルクラムA~フルクラムE)

 MiG-23の後継機として開発されたMiG-29(NATOコードネーム:フルクラム)は、開発国のロシアをはじめ世界各国で運用される第4世代ジェット戦闘機である。配備当初の仕様は「フルクラムA」と呼ばれているが、その後は1984年に初飛行を行った「フルクラムC」に進化。1986年には、改修型となるMiG-29M(単座)/MiG-29M2(複座)の初飛行が行われた。「フルクラムE」と呼ばれるこれらの機体は、対地攻撃能力を備えるマルチロール性を持つのが特徴。機体形状は原型となるMiG-29と酷似するが、テールコーンが延長され、エアブレーキは機体上面の垂直尾翼の間に配された。主翼フラップと水平尾翼は後方に延長されると同時に面積も拡大し、ハードポイントが2箇所追加されている。また、当初アナログ式のフライ・バイ・ワイヤ装置は、後にデジタル式となった。さらにカラー液晶多機能ディスプレイ、グラスコックピットの採用など、近代化が推し進められた。
 

 フルクラムFへ
 そんなMiG-29M2をベースに、さらに改修を行って最新鋭化を図ったのがMiG-35である。第4++世代に分類されるMiG-35は「フルクラムF」と呼ばれ、2007年に初飛行を実施。2018年に量産化され、その翌年からロシア空軍での運用が始まった。機体形状はMiG-29M2とほぼ同じだが、レーダーには140km先の30目標を探知し、6目標の追尾が可能な「ジュークA」レーダーシステムの採用が特徴となっている。また、多機能ディスプレイに敵ミサイルの飛来方向などを表示する警報装置を装備するなど、アビオニクス面で大きな進化を遂げた。動力はクリーモフ製RD-33MKターボファンエンジンを2基搭載。これはMiG-29のRD-33と比べて7%の推力向上を実現し、オーバーホール間隔や寿命も大きく延長されたもの。なお、将来的には改良型であるRD-33MKMへの換装も計画されている。


 兵装

 兵装は、固定武装として「GSh-30-1 30mm機関砲」を1門装備。9箇所のハードポイントには、空対空ミサイルの「R-73」や「R-77」、空対地ミサイルの「Kh-29」や「Kh-31」、そのほか投下型爆弾、ロケット弾ポッドなども搭載可能。バリエーションは、単座の「MiG-35」、複座の「MiG-35D」が存在する。しかしロシア空軍向けの単座は「MiG-35S」、同複座は「MiG-35UB」という名称が与えられている。現在運用が決まっているのはロシア空軍のみで、エジプト、インド、セルビアにも配備の提案が行われたが、実現には至っていない。

 エースコンバットでは?

 エースコンバットシリーズでは、「INFINITY」で初登場。また「7」のDLCで追加され、MiGの最新鋭機体として待望の復活を果たした。現実世界でも運用が始まったばかりであることから、シリーズでの存在感は低い。しかし、今後の作品での活躍に目が離せない機体であるのは間違いない。

主な兵装

・GSh-30-1機関砲(固定武装)

・R-73

・R-77

​・Kh-29

​・Kh-31

Kh-29

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ソビエト連邦が開発した空対地ミサイル。先端、前部、後部に4枚ずつのフィンを持つのが特徴。テレビ誘導タイプのKh-29T、レーザー誘導タイプのKh-29Lなどが存在する。

Kh-31

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ソビエト連邦で開発された中距離空対艦・レーダーミサイル。終末誘導にアクティブレーダー方式を用いる対艦型、パッシブレーダー方式を用いる対レーダー型がある。

R-77-1

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ヴィーンペル科学製造連合が開発したアクティブレーダー誘導の中距離空対空ミサイル。R-77-1は2009年に発表された改良型で、ECCM能力が向上したシーカーを採用する。

エースコンバット収録作品一覧

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ギャラリー

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