アネア大陸中央にある大峡谷地帯がグラジオ渓谷。隆起した赤い台地を水流が数千万年をかけて削り取り、現在のような特殊な地形となった。峡谷は碁盤の目のように縦横に深く切り込まれ、底部には水が溜まり水路として利用されている。台地上部と峡谷の高低差は1kmにおよび、河川を堰き止めて作った巨大ダム（ケルノスダム）は、付近の軍用施設に電力を供給。また、ダムの傍にはエメリア軍の大規模な要塞施設（ラグノ要塞）が築かれ、その強固な防備から難攻不落と言われていた。また、渓谷の岩壁を貫くように軍事用トンネルも掘られ、中にはエレベーターが存在する。

　エメリア・エストバキア戦争の初期、ラグノ要塞はエストバキア軍に占領され、西に撤退したエメリア軍の侵攻を阻んでいた。しかし2016年3月、エメリア軍はラグノ要塞突破作戦を敢行。地上部隊としてワーロック隊が先導して進軍し、エメリア空軍は航空支援を行った。激しい戦闘の結果エメリア軍はエストバキア軍を退け、グレースメリア奪還への道を切り開いた。

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