ケセド島の南西に位置するブリリアンテ高原は、周囲を山に囲まれた自然豊かな土地。エメリア共和国の領土であるが、首都グレースメリアははるか西側にあり、むしろ海を隔てた南のユークトバニアに近い。ヴィトーツェ市はブリリアンテ高原にある地方都市で、中世の佇まいが現在でも色濃く残る。赤煉瓦の屋根と白い壁で統一された建物は、上空から見てもひと目でわかるほど歴史を感じさせるもの。その一方、市の南側にはエメリア軍の軍事拠点となるカンパーニャ飛行場も置かれている。

　2005年8月30日、エストバキア軍は隣国エメリアの首都グレースメリアに電撃侵攻し、首都を制圧。エメリア軍はケセド島まで撤退し、ヴィトーツェ市のカンパーニャ飛行場を軍事拠点としていた。それからおよそ3ヶ月後の11月24日、エストバキア軍はエメリア軍の残存兵力を殲滅すべく、カンパーニャ飛行場に向けて大規模な爆撃機編隊を送り込んだ。しかし、ガルーダ隊をはじめとするエメリア空軍の迎撃によりヴィトーツェ防空作戦は成功に終わる。そしてこれを機に、エメリア全軍による反撃作戦が開始されたのだった。